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EVENT REPORT「velvetalk」Part2

 

先日8月24日(土)に「velvetalk」と題しまして、
「仕事をしながら音楽を続けること」をテーマに
スタジオ始まって以来初のトークイベントを
開催致しました!

今回は連載二回目として前回の続きを
スタジオブログでおなじみの
カメラマンはっぱさん( @happapapa )に撮影していただいた写真と
ともにレポートしていきます。

velvet room studio店長 横尾(以下、横尾):
5年前とかに状況を落ち着かせようかなっていうキッカケみたいなものは
あったんですか?
もう、それこそ天から降ってきたとか、成り行きとかターニングポイントって
あったんでしょうか?
池脇さんとかだと大学卒業くらいに遡りますよね。

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池脇さん:そうですね、僕の場合は大学4年のときくらいにリストラブームがあって。

横尾:その嫌なブーム、ありましたね…(笑)

池脇さん:そう、もうすごく一生懸命働いてきた中高年の方たちが
会社にどんどん辞めろって言われるのが流行で(笑)

横尾:それ何年ぐらいでしたっけ?

池脇さん:えっと、2004年くらいだったと思います。

YKさん:10年前くらいの不景気の時だ。

池脇さん:そうです。
就職氷河期の始まりみたいな時だったので、結局一生懸命会社の
ために仕事を頑張って尽くしても、首を切られちゃったりするんだったら
好きなことやっていればいいんじゃないかなと思って。
好きなことやっていれば諦めもつくし、自分で選択できるからって思って。
その時に、〇〇出版系の企業に内定いただいていたんですよ。

YKさん:いま〇〇出版ってヤバい会社って聞きますよ(笑)

池脇さん:今聞くとそうですね(笑)
でも、当時は大企業だって思って志望したんですけど、
結局お断りさせていただいて。
それで、親に止められていたけど、
実は小さい頃から保育士になりたかったんだってことを思い出して、
そこから幼稚園教諭免許の勉強と、保育士試験の勉強をし始めたんです。
でも、時期が時期だったので、就職浪人をしようかなって思っていたらすぐに
ドラム講師の話が来て、その直後に人伝いに保育士の仕事も来て
という感じですね。

横尾:でも、池脇さんがそういうことしたいってことをいろんな人に言ってたら
そういう話が来たとか言ってましたよね。

池脇さん:そうなんです!
ああいうことがやりたいとか、こうやりたいとかずっと言っていたら
「じゃあ手伝って」とか「こういうのどう?」とかみんなが声かけてくれて。
じゃあよろしくお願いしますって(笑)

YKさん:やりたいことは、口に出して言った方がいいんですね。

池脇さん:いいと思います、オススメです(笑)

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横尾:僕も、スタジオ始める前から、「スタジオやりたい」て言ってたら
助けてもらったことたくさんありました。
Twitterでも何でも発信しちゃえば勝ちってのもあるかもしれないです。
昔mixiに、自分がスタジオ開いてこういう感じのことやりたいです、
みたいな、今やっていることとはちょっと違うんですけど、そういうことを
書いたらすごい数のリアクションがあって。
「そんな馬鹿なことやめろ」とか、「それ実現させたらスゴいよ」とか、
色々な反応があって。
それでこういうリスクもあるんだとか、こういう考え方もあるんだっていう
のが指標になって、とても参考になりました。

池脇さん:反対意見っていうのも必要ですからね。

横尾:そうそう、すごく大切なんです!
特に反対意見とか、そう思っても人はなかなか言ってくれないですからね。
だから自分からこういうことやりたいとか
発信するっていうことはすごくいいと思います!

YKさん:言ってみるもんですよね。

横尾:先に言っておくと、同じようなこと考えてた人がやらなくなったり
するから、先手を打つ意味でも有効だと思います(笑)

池脇さん:自分にも責任感みたいなのも増えますもんね。

横尾:そうそう、それを自分が育てていかなきゃいけないっていうのもあるし。

YKさん:ところで、まいさんは何でバイトを掛け持ちしようと思ったの?

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まいさん:単純に一ヶ所だけだと生活ができないっていう
収入の問題ですね(笑)
いや、最低限の暮らしだけをするなら一ヶ所で済むんですけど、
音楽活動しながらってなるとやっぱりお金がかかるので。

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YKさん:キッカケって色々あるんですね。
僕もバンド始めた時ってガチガチのサラリーマンだったんで、
もう月~金まで働いてて、仕事も結構遅かったりするんですよ。
なので普通にライブハウスで活動はできないって思っていて。
バンド組んだもののどうしようと思っていたところ、
当時、渋谷LUSHに後に神聖かまってちゃんのマネージャーになる
方がいらっしゃって、その方が何かの縁で俺らのデモを聴いてくれて。
当時インディーズに僕らが好きなレシーバーズポンポンヘッドっていう
バンドがいたんですが、そのバンドが出演する平日のイベントに
いっしょに出ませんか?って言ってくださって。
うわっ!て思ったんですけど、平日だし仕事もあるしできないなって
思っていたら、リハーサルなしで出番も遅くしますって言ってくださって。
それで好きなバンドと共演することができたんですが、
でも、まぁリハーサルもしてないし、他は上手なバンドばかりで、
ボコボコにやられちゃったんですけど(笑)でも、できるんだって思って。
リハーサルとかできなくても調整次第で平日でもライブできるんだって
気付いて。そこから来たライブは全部引き受けてました。

横尾:おおっ!

YKさん:もうライブやれることが本当に嬉しくって。
ライブハウスからしてみたら、バンドはいればいるだけいい訳ですよ。
土日のイベント以外にも、平日でもライブハウスは営業しなければ
いけないので、当時の僕らみたいな無名のよくわからないバンドでも、
出てくれればそれでいいっていうところもたくさんあって。
だから、引き受けますって言えばオファーもいっぱいくるし。
ライブができるってことだけで当時はすごい嬉しかったんで。
普段サラリーマンやっている僕でも、
ライブハウスではミュージシャンとして扱ってくれるし。

横尾:日常と変われる瞬間ですよね。
その当時は、wearerってメンバー揃っていたんですか?

YKさん:人数は揃っていたんですが、今とはメンバーは全然違いますね。
うちのバンドには、ベースボーカルにえいちゃんって女の子のメンバー
がいてツインボーカルのバンドなんですけど、
いまは赤ちゃんを産んで育休に入っているんですけど、
その子とふたりで好きな音楽も似てるしバンドやろうかって始めて。
メンバーも揃わないのに、スタジオってお金払えば大きな音出していい
とこあるらしいよって、ふたりで調べたりしてやってたんですよ(笑)
でも、どうにもならない訳ですよ。人数も足りないし。
そうしたら、ある日仕事のストレスで肺が破れちゃったんですよね。
朝会社行ったら胸が痛くて、午後になってすごく痛くなってきちゃって、
我慢できなくなって病院に行ったら、
「肺が破れてるんで、大きな声とか出さないでください。」って言われて。
で、入院して、えいちゃんに、リハとかしばらく行けないや、ごめんねって
言ってたら、僕が倒れている間にメンバーを探して揃えてくれていたみたいで。
そこからバンドとしての活動がスタートしたんです。

横尾:じゃあ、えいちゃんがいなければwearerはできなかった訳ですね。

YKさん:そうですね。
まぁ、その後メンバーチェンジとか色々あって今に至ると。
当時のギタリストなんか、奥さんが何かの拍子にいきなりキレて、
ライブがもう決まっているのに「ちょっと奥さんが…」とか言って
いきなり辞めてきましたよ(笑)
ツインギターでOasis的な感じでやっていたのに、いきなり辞めるって
言い出して…仕方がないので、僕、ギターなんてやってなかったんです
けど、無理矢理ギターを始めて、いままでやってきたので、
やれば何とかなるもんです(笑)

横尾:もう今や、ギター持ってジャケット映るくらいですからね(笑)

YKさん:お恥ずかしい(笑)
そう、あのギターもメンバー辞めちゃったって聞いてから買いに行ったん
ですから。やべっ、辞めたわって慌てて(笑)

横尾:すごい(笑)
YKさんに聞きたかったのが、大学を卒業してからwearerを始めるのに
ブランクがあるじゃないですか。
大学ではサークルとかでちょこちょこやってて、自分が演奏する立場から
聴いたり観たりするだけになった訳じゃないですか。
その頃はもう、全然弾いたりとかしてなかったんですか?

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YKさん:何か…高校卒業する時に馬鹿だったんで、
大学入ってバンド組めばデビューできると思っていたんですよ(笑)
SONYとかコロムビアってすぐ入れるんじゃない?みたいな(笑)
で、実際バンドやったんですけど、まぁ全然ダメで。
それでダメだからすぐに就職するみたいなことを言い出すと、
バンドも活動しなくなるんですよ。
で、もうその現実に心が折れてしまって、もうダメだこれは、ってなって
すぐに就職してしまったので、だからもうなるべくロックも聴かないように
してました。もうギター弾いてるバンドを聴きたくなくて、
いきなりハードテクノを聴くようになって(笑)
その時は、ギター弾いてるバンドとか腹立たしいんですよ。
下北なんか無くなれって思ってましたもん(笑)

一同:爆笑

YKさん:で、その時にテクノを聴いてた経験が
今の曲作りに活きているんですよ。

横尾:なるほど!wearer必殺の四つ打ち(笑)

YKさん:ルート音ってこういうことなんだなってその時に分かったんで(笑)
だからその時にギターロックを観るのが辛くて、アジカンとか出てきて
売れるじゃないですか。
世代も近くて好きなものも似てるからああいう人たちが世に出てくると、
勝手にしんどくて、友達じゃないんですけど(笑)
だからもう何もしなかったです。

横尾:それが7年間くらい?

YKさん:この冬ごもりの時期は長かったですね。
その時すでに枯れ果ててたんで、酒ばっか飲んでましたね。

横尾:それ最近もあまり変わらないじゃないですか(笑)

YKさん:た、確かに…(笑)

と、今回もここまでとさせてください。
スタジオのバイトの子たちががんばって内容を
すべてテキストに起こしてくれたので、続きはまたすぐ書けると思います!
少しの間、お待ちください!

次回は個人とバンドでの活動の違いについてお届けしたいと思います!

■Information
【まいさんからお知らせ】
去年も開催した同タイトルのイベントを今年も開催!

“君に聴かせたい歌があるんだ2”
日時:2014年10月25日(土) 開場 17:30 / 開演 18:00 / 終演 21:30 (予定)
会場:町田The Play House
演奏:まいようすけ / ノベルム / 仲街よみ(ex.Licca) / franfran
主催・制作 : YOJYOHAN LABEL / 協力 : The Play House
お問い合わせ : The Play House TEL 042 – 851 – 8311 (15:00~22:00)

【YKさんからのお知らせ】
wearerの次回のライブですが、
10/3(金) 渋谷Milkywayにて、Club BAGSYのアニバーサリーに登場!
曽我部 恵一さんやORANGE RANGEのnaotoさんなど、
半端ない面子を向こうに、秋の長い夜にこれでもかと
おセンチに廻します。みなさま、ぜひとも!

“Club BAGSY 12th Anniversary party”
日時:2014/10/03 (金) 18:00 open~ ALL NIGHT
会場:渋谷Milkyway
LIVE:wearer / 曽我部恵一 / the twenties / The Chimney Sweeper / DATS and more
DJ:naoto (ORANGE RANGE) / TAISHI IWAMI(Rumble) / DJ KYOKO and more
VJ:skyclaps
詳細はこちら→ http://sound.jp/bagsy/

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